へたれの独り言。

日常生活の中でふと思ったことを、心理学・臨床心理学を織り交ぜて考察します。様々な考え方ができるようになりたい。

\ Follow me!! /

コフートによる自己愛の理論

こんにちは、へたれです。

今回は、自己愛を肯定したコフートについて考えていきます。

 

 

 

コフートの自己愛理論

 

 コフートは、自己愛は、褒めてくれたり認めてくれたり、また「大丈夫だ」と安心させてくれる体験によって成長していくと考えました。自己愛の成長には、褒めてくれたり安心させてくれたりする対象(他者)が必要不可欠ということです。

 もう少し詳しくみていきましょう。

 

コフートが想定した2つの自己愛構成体

 

 コフートは、人間には小さいころから自己愛を構成する2つのものがあると考えました。1つは、「おれはすごいんだ」とか「偉いんだ」とか万能感のようなもの、またそうありたいなりたいという欲求で、これを「誇大自己」と言います。

 もう1つは、すごい人の一部になりたい、自分もああいう人になりたいという欲求で、これを「理想化された親イマーゴ」と言います。

 こう考えて、コフートは、自己愛には必ず対象(他者)が必要なんだとしました。そしてこれらの欲求が満たされることで、自己愛が成長していくと考えました。

 自己愛構成体のそれぞれについてみていきましょう。

 

誇大自己

 

 誇大自己は、「自分はすごい」という万能感や、すごいと思われたいという欲求です。こうした「誇大自己」があるから、「自分は何でもできる」と思い、様々なことに挑戦したり努力したり自信を持てたりします

 しかし、こうした「誇大自己」を維持するためには、他者からの反応が必要不可欠です。いくら努力したところで、周りが全く褒めてくれなかったり相手にしてくれないと、次から努力するのをやめてしまうかもしれません。また、子どもが何かできた時や達成できた時、親にそれを示してきたりすると思います。それは親に褒めてもらいたいのです。何かできた時に褒めてもらうことで、「やっぱり自分はすごいんだ」と改めて思うことができ、さらに「もっとすごくなろう」「もっと褒めてもらおう」と努力していきます。

 このように子どもは、他者から「誇大自己」を満たしてもらうことで、自信が持てて、色々なことに挑戦してく勇気が育っていくのです。これが後に「野心の極」という、要は挑戦する心になっていきます。

 

理想化された親イマーゴ

 

 「理想化された親イマーゴ」は、すごい人、理想の人の一部になり(同一化)たいという欲求です。

 「誇大自己」で子どもは自分を万能だと思っていると書きましたが、そうは言っても悲しい体験をしたり不安や緊張が生じることもあります。そうしたときに、自分が理想とする他者(主に父親)に同一化して、その人の一部になって、安心感を得ようとします。

 例えば、何かつらい体験をしたときに、父親のもとに行って「おれの子どもなんだから大丈夫だ」というような体験をすることで、「こんなすごい父親になりたい」とか「俺は大丈夫だ」と安心感を得ることができます。

 このように「理想化された親イマーゴ」を満たしてもらうことで、理想とする指針ができたり、不安や緊張といったネガティブな感情に過度に巻き込まれないようになれたりするのです。これが後に、「理想の極」となっていきます。

 

まとめ

 

 このようにコフートは、自己愛には2つの自己愛構成体である「誇大自己」と「理想化された親イマーゴ」というものがあり、それらを子どもの頃に満たしてもらう体験をすることで自己愛が成長していき、「成熟した自己愛」になっていくと考えました。

 

 

今回はここまで。

ではでは。